数年前にはじまった「ラスク」ブーム。そもそもラスクは昔からあるフランスのお菓子ですが、最近では日本でもすっかり定着したようです。街のパン屋さんから、専門店まで、あちらこちらで見かけるようになりました。
そもそもラスクは、スライスしたパンの味付けをし、サクサク、カリッとした食感と風味が魅力の焼き菓子。固くなったパンを食べるために工夫された保存食が始まりと言われています。甘いものだけでなく、ガーリックや塩味のものもあり、おやつとして、お酒のおつまみとしても人気があります。
その火付け役のひとつ、日本のラスク・パイオニア的存在が、山形にあるシベールです。看板商品である「ラスク フランス」は、1994年に発売が開始され、現在では首都圏まで店舗を拡大しています。
「シベール ファクトリーパーク」は、蔵王の自然につつまれた、食と芸術文化の発信をコンセプトに公開されているファクトリーパークです。
人気のラスクフランスを筆頭としたラスク工場「麦工房」の見学、デコレーションケーキの体験ができる「洋菓子教室」と、出来たてのラスクなどの焼き菓子、ケーキ、パンが買える「シベールファクトリーメゾン」、石窯で焼き上げるピザなどが楽しめるイタリアン「シベールズカフェ」があります。特にショップは、各地にあるシベールの中でも最も大きな店舗であり、併設している麦工房と店内のパン工房からの出来たてが並び、常に芳ばしい香りが店内一杯に広がっています。
さらに、コンサートホールや映画館・劇場に使われる「シベールアリーナ」や、子ども向けの本がたくさんあり、親子で絵本などを読むことができる「遅筆堂文庫」もあって、ファミリーに特にうれしいスポットです。
「ファクトリーパーク」に来たら、やはり焼きたてのパンやラスクが買って帰りたいもの。定番のラスクは、プレーン、ブルーベリー、ショコラ、メープル、アップルシナモンに加え、ガーリックやギフトボックス、季節限定など、種類も豊富。シベールのラスクは、厳選した小麦粉を使用したフランスパンの生地をつくり、専用窯で焼いてからラスクにしています。
他にも、大きなアニマルパンなどもあり、カラフルなパッケージは子どもたちにも大人気です。季節によっても、さまざまな限定商品が並びますので、チェックしてみてください。
シベール ファクトリーパーク | 山形県山形市蔵王松が丘2-1-3 | |
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http://www.cybele.co.jp/factorypark/ | ||
アクセス | お車の場合 | 山形自動車道 山形蔵王I.C.より約20分 東北中央自動車道 山形上山I.C.より約2分 |
公共交通の場合 | JR蔵王駅よりタクシーで約5分 JR山形駅よりタクシーで20分 |
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入場について | ★予約不要 | 体験工房は予約が必要です |
営業時間 | ショップ:9:00〜20:00、工場:10:00〜15:00 カフェ:10:30〜20:30(入店は20:00) |
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休日 | 年中無休 | |
施設 | 施設 | 自由見学 麦工房(ラスク工場)を見学通路から見ることができます |
売店 | シベールファクトリーメゾン(焼き菓子・ケーキ・パン) | |
飲食 | シベールズカフェ(イタリアンカフェ) | |
体験 | 洋菓子教室(デコレーションケーキ) | |
併設施設 | シベール アリーナ | 多目的ホール(イベント開催時のみ開館) http://www.gen.or.jp/ |
遅筆堂文庫 山形館 | お母さんと子どもの図書館 |
蔵王はスキーと温泉が有名なところです。ファクトリーパークのある蔵王の麓から山の方へ上っていくと、名高い「蔵王温泉」があります。ここは歴史があり、開湯はヤマトタケルの東征(古事記によると1世紀頃)までさかのぼるというから驚き。「湯煙散策ツアー」に参加するのもお勧めです。
夏から秋にかけては、蔵王連峰の自然を楽しむのが大人気。山形から宮城を結ぶ山岳道路「蔵王エコーライン」をドライブすれば、春の新緑、夏の高山植物、秋の紅葉など季節の美を堪能することができます。また、山形と宮城の県境付近には「蔵王の御釜」、別名五色沼と呼ばれる火山湖があります。天候条件によって、エメラルドグリーンや濃いブルーなどの湖面を見せる御釜は、蔵王のシンボル。展望台まで徒歩5分のところまで車でいくことができます。
そして、冬はスキーと樹氷でしょう。蔵王の風物詩である樹氷を見るためには、鑑賞ツアーに参加してください。