最初の「アサヒビール」が誕生したのは明治26(1893)年。現在では、80年代に大ブームを巻き起こした「アサヒスーパードライ」を看板として、「黒生」や「プレミアム生」、発泡酒の「スタイルフリー」や「アクアブルー」、第3のビールの「クリアアサヒ」「アサヒオフ」などが大人気です。
さらに、ビールファンなら注目したいのが、アサヒが発売している海外ブランド。600年の歴史を誇るドイツ・ミュンヘンの「レーベンブロイ」や、イギリスの伝統の味「バス・ペール・エール」。かのナポレオンやエドガー・アラン・ポーも愛飲していたという、230年の歴史あるエール(ビールの一種)は、文明開化の明治時代には既に輸入されていました。アサヒにはさらにベルギーのホワイトビール「ヒューガルデン・ホワイト」もあります。
アサヒビール神奈川工場の工場見学のツアーは約90分。映像での解説や仕込室、ろ過室、缶や瓶に詰める製造ラインなどの見学と、神奈川工場が取り組んでいる環境保全のプロジェクト「エコ・フォレスト」のコーナーもあります。そして最後は広々としたゲストホールで出来たての生ビールの試飲です。
野外では、説明を受けた環境保全の一環で作られた「アサヒ・ビオガーデン」があり、豊かな自然を観察しつつ散策ができます。春には足柄桜の「春めき」を含む1600本の桜も見どころです。
さらに、ショッピングにはアサヒの「ギフトショップ」と、南足柄商工会が運営する物産館「あしがらの里」もあり、さまざまなお土産を買うことができます。また、アサヒビール園では、工場直送のビールとジンギスカンや北海道の海の幸、足柄牛などの料理を楽しむことができます。
※神奈川以外にもアサヒビールでは各地で工場見学を受け付けています。各地の主なアサヒビール工場のページでご紹介していますので、合わせてご覧ください。
※アサヒのファクトリーショップについては、ニッカウヰスキー余市蒸留所のページでもご紹介しています。
ビール工場のお土産の基本は、出来たてのビールとロゴ入りのジョッキ類。コレクターのように、いろいろと集めて見たくなる逸品です。また、ビールに合うおつまみ類もお勧め。樽をデザインした入れ物に入った「ザルツプレッツェル」は、酵母でコクを出し、天然岩塩を使用しており、カリカリとした食感と塩味で、ビールが進みます。
その他に、工場ならではのノベルティグッズや食品類、アサヒグループのラインナップなどもチェックしてみてください。ちなみに、人気ミントタブレットの「ミンティア」もアサヒです。
アサヒのギフトショップの後は、物産館「あしがらの里」へ。足柄平野の特産品や、地酒なども置かれています。
アサヒビール神奈川工場 | 神奈川県南足柄市怒田1223 | |
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http://www.asahibeer.co.jp/brewery/kanagawa/ | ||
アクセス | お車の場合 | 東名高速道路 大井松田I.C.より約15分 |
公共交通の場合 | 小田急線 新松田駅または開成駅よりタクシーで約15分 大雄山線 大雄山駅よりタクシーで約10分 JR松田駅または山北駅よりタクシーで約15分 |
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入場について | ★要予約 | 工場見学とビール園などの施設は別 |
営業時間 | 9:00〜17:00(施設によって時間がことなります) | |
休日 | 年末年始、指定休日 | |
施設 | 工場見学 | 要予約/ガイドツアーに参加、試飲(ゲストホール) |
庭園・野外見学 | アサヒ・ビオガーデン | |
売店 | ギフトショップ、物産館「あしがらの里」 | |
飲食 | アサヒビール園 神奈川・足柄店 |
アサヒビール神奈川工場のある南足柄市に行ったら、ぜひ立ち寄りたいのは、600年の歴史ある「大雄山最乗寺」。仁王門から約3kmの参道には、樹齢500年以上の杉並木と1万本以上のあじさい、さらに広い境内は1年を通じて、四季折々の花が咲き、ハイキングとしても人気があります。工場からは車で約15分です。
最乗寺には「天狗伝説」があります。僧道了は怪力で寺の創建に貢献し、後に天狗となって、山中に身を隠したそうです。境内のあちらこちらに天狗像や高下駄などがありますので、ぜひ探してみてください。