サントリーと言えば、「角」や「トリス」といったウィスキーや、「モルツ」といったビールのイメージが強いかもしれません。実際、それらの人気商品はどこの店頭にも並んでおり、CMも多く流れています。しかし、サントリーの原点はワインにあります。サントリーの前身である寿屋が販売した「赤玉ポートワイン」は、発売した明治40(1907)年に驚異的な売上を出し、そのポスターも話題となりました。
そのサントリーが、日本最大の自家葡萄園「山梨ワイナリー」を開設したのは、昭和11(1936)年です。現在は「登美の丘ワイナリー」として、葡萄の栽培から醸造・瓶詰めなどを一貫して行っています。
「サントリー登美の丘ワイナリー」は、150ヘクタールという広大な面積(ちなみにディズニーランドとディズニーシーを二つ合わせても100ヘクタール)。「ワイン醸造所エリア」とショップやレストランのある丘の上の「ワインガーデンエリア」に分かれていて、園内は専用の車で移動します。ツアーに参加すればワインセラーや葡萄畑の見学や試飲が可能です。
ショップには無料試飲や有料のテイスティングカウンターがあります。限定特別醸造ワインや希少な貴腐ワインなどもそろっていますので、ぜひ試してお気に入りを探してください。また、レストラン「ワインテラス」は丘の上にありますので、天気が良ければ正面に富士山、眼下に甲府市街が一望できます。
※サントリーのファクトリーショップについては、各地の主なサントリービール工場と、山崎蒸留所・白州蒸留所のページでもご紹介しています。
登美の丘ワイナリーに行ったら、やはりワイナリーの名のついたシリーズは試してみてください。自園産葡萄100%のワインで、定番の「登美の丘」と最高峰の「登美」シリーズがあります。葡萄園の土作りからこだわって作られたサントリーのワインの結晶です。
また、登美の丘ワイナリーは日本で初めて“帝王のワイン”と呼ばれる貴腐ワイン(複雑な条件によってのみできる糖度が非常に高い貴腐葡萄でつくられたワイン)を発売したところです。その貴腐ワイン「登美 ノーブルドール」はぜひともお試しください。ワインに興味がなかった方もトリコになるおいしさです。ただし、数量限定の希少ワインですので、必ずしもあるとは限りません。
他にもグラスなどのワイングッズも充実していますので、ワイン好きにはたまらないところです。
ニッカウヰスキー余市蒸留所 | 山梨県甲斐市大垈2786 | |
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http://www.suntory.co.jp/factory/tominooka/ | ||
アクセス | お車の場合 | 中央自動車道 双葉スマートI.C.より約10分 中央自動車道 韮崎I.C.より約20分 中央自動車道 甲府昭和I.C.より約25分 |
公共交通の場合 | JR甲府駅よりタクシーで約25分 | |
入場について | ★予約不要 | ツアーやセミナー参加の場合は予約が必要です |
営業時間 | 9:30〜17:00 | |
休日 | 水曜日、年末年始 | |
施設 | 工場見学 | 要予約/ワインセラー見学ツアー、葡萄畑見学バスツアー 日本ワインテイスティングセミナーの3種があります |
売店 | ワインショップ(無料試飲・有料テイスティングカウンターあり) | |
飲食 | レストラン「ワインテラス」 |
「登美の丘ワイナリー」から車で30分、1200年前に弘法大師が開湯したと伝えられる「湯村温泉郷」があります。信玄公の隠し湯としても有名な、由緒ある温泉地です。以後、多くの文人が訪れておりますので、町を散策すると、さまざまな名所・旧跡をたどることもできます。
湯村温泉からさらに車で30分、美しい渓谷で有名な「昇仙峡」があります。見どころも多く、長瀞橋や覚円峰、日本の滝100選に選ばれた仙我滝もあります。「昇仙峡ロープウェイ」に乗れば、南アルプスの山々や富士山を一望できる絶景が広がります。