「澤乃井」の小澤酒造は、江戸時代の元禄15(1702)年に、江戸と甲州を結ぶ街道筋の武州沢井村(青梅市沢井)に創業しました。酒銘の「澤乃井」はこの村の名前です。沢井村は奥多摩の名水と山々の澄んだ空気で酒造りをつづけており、東京を代表する蔵元の一つとなっています。
小澤酒造では、老舗蔵元であるにもかかわらず、酒造見学を昭和41(1966)年よりはじめており、以後さまざまな施設を建設。蔵元のある沢井駅周辺には、小澤酒造のテーマパークのように散策することができるまでになっています。東京からの日帰り小旅行にも大人気です。
小澤酒造は、JR沢井駅からすぐ、多摩川に至る通りに酒造見学ができる「小澤酒造」、「きき酒処」、直営料亭の「ままごと屋」、そして多摩川のほとりにある庭園「澤乃井園」があります。
まずは酒蔵見学。中を案内してもらい、澤乃井のきき酒でフィニッシュ。300年以上の伝統の味を蔵で呑むのは格別です。
見学の後は、多摩を気儘に散策。呑み足りない人は「きき酒処」で色々な酒を試すもよし、向かいにある直営料亭「ままごとや」で、澤乃井の仕込みに使う名水を使った手づくりの豆腐と湯葉、そして大吟醸を呑むのも捨てがたい魅力でしょう。
酔い覚ましには、多摩川ほとりの庭園「澤乃井園」へ。園内には売店や、オープンデッキで食べる軽食、多摩川を見下ろすように立つ「あずまや」で休憩することもできます。売店では澤乃井の酒の他、ままごとやの豆腐、手づくりまんじゅう、酒の肴などもありますので、庭園内で食べることもできます。
澤乃井では、最高級の大吟醸「梵」、そして江戸時代の製法を再現した「元禄酒」はぜひ。きき酒処で試してみてから購入するのも良いでしょう。さらには冬期限定の「しぼりたて」や「本醸造生酒」、澤乃井園のみで販売される、搾ったままの濃い味「亀口酒」はとびきりの逸品です。
また、冬のみ販売される大吟醸の酒粕「酒の華(酒粕)」は、甘酒や粕汁に最高ですし、酒器などのオリジナルグッズや、ままごとやの豆腐などもお勧めです。
澤乃井 小澤酒造 | 東京都青梅市沢井2-770 | |
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http://www.sawanoi-sake.com/ | ||
アクセス | お車の場合 | 首都圏中央連絡自動車道 あきる野I.C.より約35分 |
公共交通の場合 | JR沢井駅より徒歩約3分 | |
入場について | ★予約不要 | 酒造見学の場合は要予約 |
営業時間 | 10:00〜17:00
※店舗によって時間が異なりますのでご確認ください。 |
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休日 | 年末年始 | |
施設 | 工場(酒造)見学 | 要予約/ガイドツアーに参加、 |
展示・見学 | 澤乃井ガーデンギャラリー(澤乃井園内) | |
庭園・野外見学 | 澤乃井園(多摩川ほとりの庭園) | |
売店 | 売店(澤乃井園内) | |
飲食 | きき酒処、あづまや(澤乃井園内) | |
併設施設 | ままごと屋 | 澤乃井直営料亭・自家製豆腐懐石 |
豆らく | 豆腐料理 | |
関連施設 | 櫛かんざし美術館 | 江戸から昭和までの櫛とかんざしの展示 |
小澤酒造のある沢井周辺の多摩川沿いは、「御岳渓谷」と呼ばれています。秩父多摩甲斐国立公園の中でも特に美しい清流と渓谷の自然が楽しめるところ。日本名水100選にも指定されています。
散策には遊歩道がありますので、四季折々に多くの観光客が訪れています。実は、沢井は遊歩道の中間地点。隣の駅の御嶽駅からスタートして約4km、途中には「玉堂美術館」や「櫛かんざし美術館」などに立ち寄ったり、澤乃園で休憩をしたりしながら、歩く人もたくさんいます。
春の季節には、秩父多摩甲斐国立公園の玄関口に位置するところにある「吉野梅郷」で梅祭りが開催され、郷土芸能や様々なイベントも開催されます。