熊本の米焼酎の歴史は500年。中でも球磨川の清流が流れる人吉盆地にて生産されるものが、球磨焼酎と呼ばれ、本格米焼酎のトップブランドとして人気があります。
球磨川に点在する蔵元の中で、大石酒造場は、球磨川の最上流に位置しており、創業は明治5(1872)年。創業以来の味にこだわり、さらに新しい技術・試みも加えて次々と新作を発表しています。
さらに、大石の特長として「長期熟成」があります。元来、球磨焼酎には熟成させるということは行われておらず、大石でも好奇心から試みて見たそうです。シェリー樽やコニャック樽を使用し、長期熟成をすることで、深みのある自信作が誕生しています。
大石酒造場の蔵見学では、昔ながらの手法と最新の技術が共存した製造工程を見ることができます。また貯蔵庫には樽やかめが並び、壮観。季節によっては仕込みの様子などをみることもできますので、興味のある方は事前に確認すると良いでしょう。
見学の後は、試飲コーナーへ。大石酒造場のさまざまな焼酎が試飲でき、直営ショップで購入することもできます。大石の全商品が並んでいるのも直営店の魅力ですが、さらにオリジナルグッズなども注目です。
大石酒造場が誇る球磨焼酎の中でも、特に「特別限定酒 大石」は、米焼酎ファンならぜひ呑んでおきたい銘柄でしょう。まろやかで深い味わい、琥珀熟成の本格焼酎です。さらに、年間限定3000本の極上品「大石二十年酒」があれば、ぜひ。20年熟成による極上の味は、米焼酎の最高峰と言えるうまさです。
ところで、球磨焼酎には、この地域だけで使用されている酒器「ガラ」や「チョク」があります。本格焼酎とともに、酒器にもこだわっていただきたい。直営ショップにはオリジナルの酒器なども販売されていますので、手に取ってみてください。
大石酒造場 | 熊本県球磨郡水上村岩野1053 | |
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http://ohishi-shuzohjyo.jp/visit.html | ||
アクセス | お車の場合 | 九州自動車道 人吉I.C.より約1時間 |
公共交通の場合 | くま川鉄道 湯前駅よりタクシーで約5分 | |
入場について | ★要予約 | 工場見学の予約が必要です |
営業時間 | 9:00〜17:00 | |
休日 | 日・祝日、年末年始 | |
施設 | 工場(蔵)見学 | 要予約/案内あり |
売店 | 直営ショップ |
大石酒造場のある球磨郡水上村には、桜の名所として有名な「市房ダム」があります。大石からは車で10分程度のところです。この球磨川に造られたダムの周囲には1万本の桜が植えられており、桜の季節にはライトアップもされるので、まさに圧巻。ダム湖の中央に大噴水があるのも見どころの一つです。
また、ダム湖畔に「物産館 水の上の市場」があります。新鮮な野菜などの物産品、名産品、工芸品、総菜、お弁当などもありますので、ぜひ立ち寄りましょう。近くには「湯山温泉郷」もありますので、ゆったり宿泊するのにも最適です。