数多くの焼酎銘柄がある宮崎においても、特に有名なのが芋焼酎の「霧島」でしょう。その銘柄が社名となっている霧島酒造の創業は大正5(1916)年。昭和8(1933)年には「霧島」を商標として登録しています。
「霧島ファクトリーガーデン」は、昭和61(1986)年に、当時最新鋭の設備を導入して落成した志比田工場に、“創業食品文化企業”をコンセプトにして新に多目的ホールやレストランなどを増設して、平成12(2000)年にオープンしました。本格焼酎の醸造施設に加えて、さまざまな施設によって、自然や文化が楽しめる憩いの場所となっています。
霧島ファクトリーガーデンでは、伝統の技と最新鋭の技術による本格芋焼酎「霧島」と「黒霧島」の製造工程が見学できるコースが用意されています。見学は30分程度ですので、あとは園内のお好きな施設へ。地ビール醸造施設を併設したレストラン「霧の蔵ブルワリー」では、出来たての霧島ビールと地元の新鮮食材を使った和洋の創作料理。ショップで霧島の焼酎やビール、さまざまなグッズや特産品などを買うことができます。
軽いお食事なら、「霧の蔵ベーカリー」がお勧め。さつまいも焼酎もろみ(焼酎粕)を使った焼きたてのパンに、釜焼きピザのあるカフェもあります。
さらには、霧島創業社屋に焼酎づくりの歴史を展示した、「霧島創業記念館 吉助」で静かなひとときを過ごしたり、「霧島グラウンドゴルフコース」で体を動かしたりと、いろいろと楽しむことができます。
霧島酒造の看板と言えば、本格芋焼酎「霧島」と「黒霧島」です。お勧めの飲み方は、「霧島」はお湯割り、「黒霧島」がオンザロック。もうすぐ100年となる霧島の伝統の味、飽きのこない定番商品ですので、特に芋焼酎ビギナーには試していただきたい逸品です。720mlのボトルもあります。
芋焼酎ファンに特にお勧めなのが、限定品でなかなか手に入らない「霧島 志比田工場原酒」。蔵出しの交じりけなしの原酒ならではの味です。
焼酎だけではありません。イギリス人のブルーマスター(ブルワー(ビール醸造者)のトップ)直伝の「霧島ビール」もぜひ試してみてください。フルーティな味わいの「ブロンド」、黄金色のエール「ゴールデン」、黒ビール「スタウト」、そして宮崎特産の日向夏の発泡酒「日向夏」があります。
霧島ファクトリーガーデン 霧島酒造 志比田工場 | 宮崎県都城市志比田町5480 | |
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http://www.kirishima-fg.jp/ | ||
アクセス | お車の場合 | 宮崎自動車道 都城I.C.より約20分 |
公共交通の場合 | JR都城駅よりタクシーで約10分 | |
入場について | ★予約不要 | 工場見学は予約が必要です |
営業時間 | 9:00〜17:00 ※施設により異なります。事前にご確認ください。 | |
休日 | ※施設により異なります。事前にご確認ください。 | |
施設 | 工場見学 | 要予約/案内あり |
展示・見学 | 霧島創業記念館 吉助、霧の蔵ミュージアム 霧の蔵ホール |
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庭園・野外見学 | 霧島グラウンドゴルフコース | |
売店 | 霧島ブルワリー ショップ、霧の蔵ベーカリー | |
飲食 | 霧島ブルワリー レストラン 霧の蔵ベーカリー ピザ・カフェスペース |
霧島ファクトリーガーデンから車で約15分のところに、母智丘(もちお)公園があります。日本の桜の名所100選に選ばれており、夜桜や、母智丘頂上からピンクに染まる桜とその向こうの都城盆地を一望できたりと、さまざまに楽しむことができます。園内には母智丘神社があり、頂上に巨石群があるのも見どころです。この巨石群は、古くから信仰の対象となっています。
公園から車で約30分、霧島からは車で約15分のところには「観音さくらの里」があります。温泉や宿泊施設、スライダーやグラススキー、陶芸教室などに、食事やショッピングもできますので、休憩にはぴったりです。