小樽はガラスが有名ですが、その始まりは「石油ランプ」と漁業のための「浮き玉」の製造です。明治から大正にかけて、小樽はニシン漁の全盛期であり、そのためガラス工業も盛んでした。それが現在の「ガラスの街、小樽」の礎になりました。
北一硝子の前身も石油ランプの製造です。創業は、明治34(1901)年。小樽の明治以降の大発展とともに飛躍的に成長しましたが、その後は需要が移り、実用品からデザインにこだわったガラス工芸へと変わっていったのです。現在の北一硝子は、工場の運営の他、複数のショップ、美術館、レストランなどを展開し、小樽観光の一翼を担っています。
北一硝子は小樽を散策しながら、さまざまなショップに立ち寄るのが魅力です。クリスタルガラスの専門店や、調味料入れ専門店、アウトレットなどもあります。その中でも、メインは「北一硝子三号館」です。明治中期の木組石張倉庫を改装したショップで、内部は木組みの柱や梁をそのまま生かしており、大正ロマンを感じる風情ある雰囲気がガラスとよく合います。特に喫茶の「北一ホール」は、照明がランプです。
また、ヴェネツィアングラスやインテリアなど貴族の生活様式を展示した「北一ヴェネツィア美術館」、ガラス製作の見学、とんぼ玉アレンジメント体験などもできます。
北一硝子はとにかく品揃えが豊富です。人によって必要なもの、お好みのものをいくらでも探すことができますが、特にお勧めなのは、醤油差し。デザインが豊富で、液だれしない使い心地が、大人気です。調味料入れ専門店「さしすせそ」がありますので、ぜひ寄ってみてください。
女性なら、アクセサリーも要チェックです。三号館にはカジュアルなものなどたくさんありますが、ヴェネツィア美術館内のミュージアムショップには鮮やかで繊細なヴェネツィアングラスのアクセサリーや、ガラスペンなどもありますし、ヴェネツィアモダンアートガラス専門店「VENINI工房」には、イタリアのモダンアートガラスのアクセサリーが揃っています。
北一硝子 | 三号館:北海道小樽市堺町7-26 ※三号館を中心に、各店舗が通り沿いに密集しています | |
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http://www.kitaichiglass.co.jp/shop.html | ||
アクセス | お車の場合 | 札幌自動車道 小樽I.C.より約10分 |
公共交通の場合 | 三号館:JR小樽駅より徒歩約20分、南小樽駅より約10分 | |
入場について | ★予約不要 | 気軽にお立ち寄りいただけます |
営業時間 | 三号館:8:45〜18:00 ※施設により異なります。事前にご確認ください。 |
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休日 | 三号館:年中無休 ※施設により異なります。事前にご確認ください。 |
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施設 | 工場見学 | 北一硝子見学工房:自由見学/予約不要 |
展示・見学 | 北一ヴェネツィア美術館 | |
売店 | 三号館(洋のフロア、和のフロア、カントリーフロア) クリスタル館(クリスタルガラス専門) 調味料入れ専門店「さしすせそ」 花園店(らんぷと手づくりガラス) 北一プラザ(ヨーロピアングラスとグラスジュエリー) VENINI工房(ヴェネツィアモダンアートガラス専門店) アウトレット(生産中止品、試作品、わけあり品、再生ガラス、他) ミュージアムショップ(ヴェネツィアガラス専門店/北一ヴェネツィア美術館内) |
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飲食 | 北一硝子三号館:北一ホール(喫茶)、CafeBar九番倉 北一ヴェネツィア美術館:カフェ・ヴェネツィアーノ カフェテリア |
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体験 | 花園店:ガラスの彫刻制作体験、とんぼ玉アレンジメント体験 | |
関連施設 | 北一地酒蔵:小樽の地酒専門店 | |
地酒屋北一:北海道の地酒専門店 | ||
ワインショップ ヴィノテカ:イタリアワイン専門店 |
北一硝子周辺の小樽観光は、明治・大正の歴史的な建造物や運河、グルメにガラス工芸のショッピングと、街の散策が人気ですが、少し足を伸ばせば、自然を楽しむスポットもいろいろとあります。
まずは小樽港発のベイクルーズ。「屋形船小樽港内遊覧」では海上から小樽の街並みやベイサイドを眺めることができますし、オモタイ航路の遊覧船に乗れば、「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」の断崖絶壁の景勝、祝津航路なら、「小樽水族館」や「鰊御殿」などの交通手段としても利用できます。ちなみに、冬期には運行していませんので事前にご確認ください。
※近隣にあるかま栄かまぼこプラザのページもあります。合わせてご覧ください。